第一回TUNZA-NEAYAN会議

第一回TUNZA-NEAYAN会議報告書(PDF、616kB)

NEAYENでは、北東アジア地域の青年の環境意識の向上と交流、また、10月にインドで開催されるTUNZA国際青年会議での討議事項の検討と選考を行うため、第一回TUNZA-NEAYEN青年会議を開催しました。

日程:
2005 年8月9日(火)〜13日(土)
場所:
ソウル(韓国)Seoul Olympic Parktel,Korea
参加者
青年50名(韓国より20名、日本、中国、モンゴルより各10名。)、その他30名程度(来賓、韓国内の関係者)
テーマ
MDGs
目的
  • 北東アジア地域の青年の環境意識の向上、交流
  • 10月にインドで開催されるTUNZA国際青年会議への代表団の選考
  • TUNZA国際青年会議での討議事項の検討、選考

MDGsを青年と環境の視点から考えてみる

今回の会議のメインテーマは「MDGs(ミレニアム開発目標)」。
日本のニュースでは普段あまり聞かないが、国連が2015年までに全世界で達成しようとしている国際的な目標だ。環境問題の改善も目標のひとつに含まれている。会議では青年・環境の二つの視点から、MDGs達成に向けて今後社会がどのように努力していくべきか提言をまとめた。MDGsの各目標についてのプレゼンテーションも行われた。日本代表団は「ODA(政府開発援助)と環境」をテーマに発表し、各国の伝統的な知恵を活かしたODAのあり方を提案した。

環境活動隣は何をする人ぞ

会議では、各国の青年による環境活動の報告もあった。かなり活動が盛んなのが中国。国内に大学の環境サークルが約400もあるそうで、しかも組織間のネットワークもかなりしっかりしている模様。日本の環境 活動と似た印象を受けた。一方、青年主体の環境活動が乏しいのが韓国。大人の市民団体がかなり活発に活動しているので、その下でボランティアしている青年が多いのだそう。モンゴルでは仏教や民間信仰の活動に沿って「山を大事にしよう」などのメッセージを人々に伝えるといった環境活動も行われているという。日本から参加したメンバーは、主に環境系と開発系の団体のメンバーで構成されていたので、両方の活動を紹介した。環境系では滋賀県立大学LEAFSの「リユース市」や早稲田大学環境ロドリゲスの「ホッかる」(エコお弁当箱)、開発系では開発教育サークル「学生開発教育団体WillBe」やネットワーク組織「YDPJapan Network」の活動を取り上げた。「ホッかる」の現物を見せると、皆興味津々。カメラを手にしながら「うちの国でもやりたい!」と声をあげる他国からの参加者も多く見られた。

フィールドワークは水辺で

話し合いの合間には、フィールドワークも行われた。まずはソウル市内の清渓川復元プロジェクトを見学。清渓川は昔埋められいったんは 道路になったのだが、現在環境意識の高まりを受けて復元されつつある。大胆に道路をひっぺがした下には、人工的ながらも美しい流れが甦っていた。今年度末には復元し終わるという。このような大事業を遂行したソウルの人々の心意気に感心させられた。次はソウル近郊の海岸へ。「韓国で最も汚い」と言われる砂浜で、会議参加者全員でごみ拾いをした。いくら拾っても尽きないたばこの吸殻、謎の黒いプラスチック片。巨大な網が放置されているのも見つかった。しかし景観保全のため海岸にごみ箱は置けないのだという。ごみが落ちていては景観も何もあったもんじゃないと思うのだが、認識の違いなのだろうか。

ネットワークを活かした国際協力へ

会議は全て英語で行われたが、どの国の人にとっても英語は母国語ではなかったので、意思疎通がうまくいかない場面もあった。しかしかえってお互いの言わんとしていることを一生懸命汲み取ろうとする空気があり、終始和やかな雰囲気で話し合いを進めることができた。会議は成功に終わり、来年以降も毎年開かれることが決まった。しかしせっかくこれだけ相手の顔が見える素晴らしいネットワークが築けたのに、年一回会議を行うだけではもったいない。日本人参加者たちはそんな「モッタイナイ」精神を発揮し、NEAYENを会議以外の場でも活用し、参加各国の相互協力を進めたいと考えだした。非常に面白く意味のある活動になると確信したので、自分たちだけではなく、日本の多くの青年たちにもこの活動に関わってほしいと考えた。そこでそのための基盤として「TUNZA-J」という日本の青年環境団体のネットワークを作り、国内外で活動することにした。今後各国の環境活動を相互に支援する多国間プロジェクトなどを進めていきたいと考えている。興味のある方(団体)はぜひご連絡いただきたい。

今回の会議では、会場の片隅に一本の木の絵が貼られていた。七夕の笹の韓国版、つまり願い事をかけると叶うと言われている木をかたどったのだという。傍らには葉の形をした紙が置かれ、各国からの参加者が環境改善への願いを思い思いに書き込んで貼り付けていた。NEAYENはまだ始まったばかりの試みだが、この木のように皆の願いを叶えていける場所になる可能性を秘めている。TUNZA-Jは幹の一つになれるよう努力していきたい。

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