第四回TUNZA-NEAYAN会議

第四回TUNZA-NEAYAN会議報告書
(PDF 1.2MB)
日程:
2008年9月1日~4日
場所:
モンゴル ウランバートル

会議概要

2008年9月1日から4日にかけてモンゴルのウランバートルにて第4回TUNZA-NEAYEN会議が開催されました。モンゴル20名、韓国10名、中国10名、そして日本10名と総勢50名の青年が集まり、各国の環境問題を共有し議論し、4日間をともに過ごしました。
同じ北東アジアにありながら、比較的日本と似ていた今までの海外の開催国(韓国、中国)とは気候や文化、経済状況が大きく違うモンゴルでの開催でした。準備の段階からホスト国からなかなか連絡が上手くとれず、不安なこともありましたが、会議の一通りの行程を終えることができました。

10のセッション

4日間のプログラムの1日目はアイスブレーキング、2日目~4日目は以下の10のセッションを行いました。

セッション1:UNEPとTUNZA Youth Networkの紹介
セッション2:専門家による北東アジアにおける気候変動の説明
セッション3:青年による各国の気候変動における事例紹介
セッション4:気候変動をテーマとしたグループディスカッション
セッション5:NEAYENの青年による国際レベルの活動と地域レベルの活動報告
セッション6:テーマごとのワークショップ 前半
セッション7:各国の青年の環境活動紹介(1)
セッション8:各国の青年の環境活動紹介(2)
セッション9:テーマごとのワークショップ 後半
セッション10:閉会式

以下にセッション4、セッション

セッション4:
気候変動をテーマとしたグループディスカッション

Group3の記録より
始めに各国の気候変動に関する取り組みを共有しました。韓国では政府が指定したgreen beltという保護地区があったり、レジ袋の有料化がされていたりします。しかし国全体としては環境に興味を持っている人が少なく、また、十代の若者は受験が第一のため環境のことを考える余裕がないそうです。中国でもレジ袋の有料化が行われたり、環境教育が行われたりしています。モンゴルの取り組みとして紹介されたのはgreen wall project(壁面緑化)でした。紹介を聞いていると4カ国の共通の取り組みもみつかりますが、話を進めるにつれてモンゴルはクーラーが必要ないなど、モンゴルだけ他の3カ国と気候が大きく違うということがわかってきました。4カ国共通のアクションプランを立てるのは難しそうだったので、最終的には環境対策の進んでいないモンゴルが、他の3カ国の取り組みを勉強し、取り入れてもらうことを今度の方針としてまとめました。また他の3カ国もお互いの国の取り組みを学んで、より良い環境づくりに努めなければならないと思いました。

セッション9:
テーマごとのワークショップ

Advocacy, Lobbying, Online Networking, Green Campus Projectの4グループに分かれてワークショップを行いました。

アドボカシーグループでは、Stakeholder Group, Message, Call to Actionの順に誮を対象に活動を行うか、どのような内容で活動を行うかを明確に決めていきました。

ロビインググループでは各国でのロビイングについての取り組みを共有した後、どのようにしてロビングをしていくのか、より影響力のある方法はどのようなものかについて話し合いました。

オンラインネットワークグループでは、現在ほぼ使われていないNEAYENのホームページをリニューアル、オンラインネットワーキングをどう活性化できるかについて話し合いました。ネットワークの活性化のためには、メッセンジャーによるチャット機能を十分に使って交流を深めることが提案されました。

グリーンキャンパスプロジェクトグループでは、各国での経験に基づき議論しました。その結果、今まで行われた大学におけるプロジェクトは意識普及・経験共有・能力開発に焦点を当てていて、今後のプロジェクトもこの3つのゴールに基づいて考えるべきだと結論を出しました。


エクスカーション

最終日は宿泊場所から2時間ほどバスに乗って、Tereljという場所に行きました。
まず、石で焼いた羊の肉と野菜をごちそうになりました。肉はかなり大きく食べるのに苦労しましたが、モンゴル人は慣れているのか、切り分けてくれました。更にその慣れた手つきで、モンゴル代表の子たちは羊の油が残った焼き石を手にとり、食後に手をマッサージしていました。彼等の間ではこれが習慣のようで、健康に良いとされています。
その後、近くのturtle rockを見に行きました。ここは乾燥しているモンゴルではめずらしく草木が豊富にありました。自然はとても美しかったのですが、観光地になっているためかかなりごみが落ちていたのが気になりました。観光客のマナーの問題は私たち一人一人が気を付ければ改善されていくことです。自分の身の振り方は国内でも海外でも気をつけなければいけないと思いました。
Turtle rockの側には馬がいました。モンゴル人の中には馬を乗りこなしている人がいて、これも遊牧民族の名残かもしれないと思いました。
モンゴルの自然を見て、その美しさや日本との違いを楽しめました。また、砂漠化のさらなる進行でこのような美しい自然がなくならないように、改めて、気候変動問題の解決は必頇だと実感しました。

むすび

4日間の会議を終えて日本に戻ってきて感じることは、やはり海外は遠いということです。様々なコミュニケーションツールがある現代でも、かなり積極的にならなければ海外とのやり取りはなかなか続きません。これは海外に限らず国内にも言えることです。TUNZA-NEAYEN会議を持続させるためにも、まずは国内が結束し、会議後に何か形になるものを残さなくてはなりません。

会議ではワークショップ毎にアクションプランが立てられ、“Ulaanbaatar Initiative”という形で宣言文としてまとめられました。ここに書かれていることが、NEAYEN会議後の参加者の展望です。アドボカシーグループで話し合ったCandle Nightは具体的な企画としてイベントに向けて進行しています。環境問題に興味を持っていない人にも興味を持ってもらうきっかけ作りの場として、関西で開催される予定です。

今後、私たち参加者は会議後に何をすべきかを考えていかなければなりません。会議に参加してアジアの青年と交流し、他国の環境問題についての知識を深め、その次に何をすべきかが今後の誯題となっています。

今回の会議のテーマにYouth Networkという言葉がありました。ネットワークの構築によって気候変動問題の緩和に努めようということです。今日の様々な環境問題が悪化していくのは何故でしょうか。それは問題が「他人事」に感じられるからだと思います。生活するお金がなければ一生懸命働くし、自分の家だったら掃除をしてきれいに保とうとします。それは自分のことだからです。そうしないと自分が困ったり、嫌な思いをしたりすることがわかっているから努力するのです。自分にとって大切な人に対しても同じような行動ができると思います。

ネットワークの構築によって「他人」がより「身近で大切な人」になれば、「どうにかしなくては」という思いが生まれてくると思います。「ウランバートルは空気が悪い」と言っているだけではどうにもなりません。モンゴルで何かしらの政策をとることも必要ですが、日本が中古車の輸出に規制をかけることも必要かも知れません。

そのような思いを胸に、私たち会議参加者は会議でできた繋がりを大切にして、物理的な距離は遠くても「身近な存在」と思えるような関係を国内外問わず築いていきたいと思います。

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