プログラム

概要 / プログラム / 千葉大アワー / グループディスカッション / ワークショップ / 宣言文

1日目 <9月17日>

初日は、各国より順次参加者が集まり、参加登録を行ないました。早めに到着した日本と韓国の参 加者は、プレゼンテーションの準備などをして、会議開会に備えました。

Welcoming meeting

Welcoming meetingは当初4ヶ国合同で行なわれる予定でしたが、中国人の参加者は飛行機が遅れた ため参加することが出来ませんでした。そのため、モンゴル・韓国人の参加者10名ずつ、日本の参加 者20名、数名のスタッフの計40数名で行なわれました。Welcoming meetingとは、主にゲームを通じ て、参加者同士の距離を縮めることが目的で開かれたものでした。私たちは、主に2つのゲームをし ました。
1つは、Head and Tailというゲームです。このゲームはまず5人1組でチームを作り、head(先頭の 人)が他のチームのtail(後方の人)を捕まえると、捕まえられたチームのheadは捕まえたチームのtail の後ろに付きます。これを繰り返し、自分のチームのtail(最後の人)が捕まえられる前に、他のチー ムのtailを捕まえられれば勝ちとなります。Head and Tailは他の人とのコンタクト(人を捕まえる)が 多いゲームなので、他人と打ち解けあうには最適なゲームだと思いました。
もう1つは、ハンカチ落としでした。モンゴル・韓国人の参加者はハンカチ落としのルールを知ら なかったので、日本人参加者が彼らに英語でハンカチ落としの説明をしました。そして40人では多い ので、2つのグループに分けてハンカチ落としをすることにしました。負けた人は、罰ゲームとして歌 を歌わされていました。ゲーム中、参加者の皆はかなり盛り上がっていたし、楽しそうにしていまし た。

皆と打ち解け合い仲良くなることが目的として行なわれたWelcoming meetingは、充実した会議にす るためには必要不可欠であった、と私は会議後に感じています。

【高木俊太】

2日目 <9月18日>

Opening ceremony

朝早くに食事を取った後、私たちは千葉大学西千葉キャンパスに向かいました。そして、けやき会 館にてOpening ceremonyを開きました。そこではまず、UNEP韓国委員会の事務局長であるJae Bum Kim 博士より開会の言葉をいただいた後、UNEPアジア太平洋地域事務所の西宮洋次長よりお祝いの言葉 をいただきました。また千葉大学の古在豊樹学長より歓迎の挨拶をいただきました。

Briefing on NEAYEN activities and TIYC2007

はじめのセッションでは、韓国と日本の参加者から第2回NEAYEN会議とWED(世界環境デー) のキャンペーンの開催報告がありました。WEDの紹介では、NEAYENの4ヶ国それぞれでキャンペー ンを行なった様子が動画で紹介されました。また、今年8月にドイツで行なわれたTUNZA世界青年会 議に出席したモンゴル・中国の参加者より、報告がありました。TUNZAのテーマ曲となった"Time for Action"も紹介され、会場が大いに沸きました。

Panel Discussion

次のセッションでは、4ヶ国の代表者によるPanel Discussionが行なわれました。各国の紹介では人 口密度や国土面積などを比較しましたが、人口が非常に多い中国と人口密度の小ささではギネスブッ クに記載されているモンゴルが今回参加しているのだ、ということを改めて実感する機会となりまし た。環境問題といっても、各国によって捉え方は様々です。ディスカッションでは各国が抱える深刻 な環境問題が語られました。以下が各国の主な環境問題です。
モンゴル⇒砂漠化・絶滅に瀕した動物の問題
韓国⇒人口増加による森林減少・黄砂・地球温暖化
中国⇒川や湖における水質汚染
日本⇒気候変動・ゴミ問題
このディスカッションを受けて、私たちは国によって違った背景があることを前提に、以後のワー クショップやディスカッションを進めていくこととなりました。

Introduction about the environmental activities in Chiba Univ.

昼食後、千葉大学で環境活動に取り組む以下の4つの学生団体から活動紹介がありました。 ・千葉大学環境サークルSun&Co.(サンアンドコー)
・再転車(りてんしゃ)活用委員会
・環境サークル マツコ
・千葉大学環境ISO学生委員会
Sun&Co.からは、学園祭でのゴミ分別の取り組みが紹介されました。環境意識を高めるため、ゴミ を捨てる当事者であるお客様自身に分別をやってもらうことが重要であるとの話でした。
再転車活用委員会からは、大学内に放置された自転車を修理し、また使えるようにして貸し出す運 動が紹介されました。放置自転車を撤去し修理する事で、放置自転車により縮められていた駐輪スペ ースが確保でき、なおかつ大学卒業後に処分に困る自転車を貸し出す事で環境にも良い仕組みを作り 出していました。環境サークル マツコからは、ペットボトルのゴミ箱にキャップ専用の回収箱を設 置することで再利用を促進する運動や、電気を使わずにキャンドルで過ごすキャンドルナイトが紹介 されました。千葉大学環境ISO学生委員会からは、千葉大学がISO14001を取得していること、そして ISOのPDCAサイクルを守り、学生が積極的にISOの運営をしていることが紹介されました。

Chiba Univ. hour

プレゼンテーション終了後、千葉大学の学生によるワークショップ・千葉大アワーが行なわれまし た。参加者は、「茶道」「折り紙・風呂敷」「キャンパスツアー」「自転車修理」の4つのワークショッ プのうち、好きなものを選んで参加しました(詳細はこちら)。

Field Trip

「持続可能な消費」について考えを深めるために、イオン柏ショッピングセンターを訪問しました。 同店は先進的な環境配慮を行なう店舗「エコストア」の一つです。イオンの方から環境経営の基本理 念や取り組みを伺った後、店内を見学しました。

イオンの方のお話
イオンでは、お店を作る際に、その地域への環境影響にも考慮しています。エコストアでは、「変 革と技術革新」「学習と協働」「情報発信」というコンセプトを掲げ、8つのテーマから環境に良い店 舗を目指しているそうです。
説明後の質問の時間では、中国からの参加者から、「北京に今度大型店舗を出すそうだが、ぜひ環 境に配慮した店にしてほしい。自分たちも協力したい!」という声があがりました。

エコストア内の見学
まずは、発泡スチロールのパックや牛乳パックなどのリサイクル分別収集箱を見学しました。日本 人参加者からすれば、ショッピングセンターではよく見かけるものですが、他国の参加者は興味津々 に見ていました。店舗の看板や壁面には多くの太陽光パネルが設置されていました。省電力に貢献し ているとのことでした。敷地内の歩道では、ゴムチップ素材が舗装に使用されていて、店舗の細部ま で環境に配慮した材料が使われていることが分かりました。

また、店舗内でも、イオンの取り組みをわかりやすく消費者に伝える仕組みがとられていました。 パネルを使った掲示のほか、子供が楽しく探せるようにタッチパネルを利用したエコストア紹介コー ナーもありました。

また、右の写真のように店舗で使用されている環境素材の展示や、リサイクル分別収集箱に集めら れた紙パックや発泡スチロールのパック等のリサイクル品がわかりやすく展示されていました。他の 国の参加者は、「環境をテーマにこのような様々な取組みを行なう店は自国では聞いたことがなく、と てもためになった」と話していました。私自身も普段利用するショッピングセンターがこのような活 動をしていることに大変興味を持ちました。このエコストアが少しでも多くの店舗に広がることを願 います。

Reception & Dinner

イオン柏ショッピングセンターを見学した後、私たちは千葉大学松戸キャンパスにてディナーをい ただきました。お寿司をはじめ梨やメロン等のフルーツといった、たくさんの豪華な食事に参加者は みな満足そうでした。
中国では梨が珍しいそうで、梨が大人気でした。また、お寿司はどの国の方々も好物なようであっ という間になくなっていました。私たちのために料理を用意してくださった千葉大学の方々に本当に 感謝しています。
密度の濃い行程を終え、帰りのバスでは大勢の参加者が眠りに落ちていました。

【千葉明日香】

3日目 <9月19日>

Presentation on the theme of the conference

まず、国際連合大学より安井至先生をお招きし、今回の会議のテーマである「持続可能な消費と気 候変動」について講演をしていただきました。安井先生は水資源や食糧生産など大きな5つの問題を 中心に話され、私たちは改めて環境問題が世界的なものであることを学ぶと共に、若い世代がより積 極的になる必要があると認識しました。
続いて、参加者が各国で事前にテーマに関してリサーチしたものをプレゼンテーションしました。 日本は現代の大量生産・大量消費型ライフスタイルの面から、モンゴルは気候変動による水不足など の問題の面から、中国は学生の気候変動に対する認識の面から、韓国は気候変動による物流の変化の 面から、それぞれが抱えている問題を捉え、青年の、ひいては世界の、これからとるべき態度につい て言及しました。

私たちは各国にそれぞれに違った背景があることを深く理解し、また「私たち人間は自然の中のほ んの一部分である」という共通した価値観を持っていると知りました。東アジア特有のものかもしれ ませんが、私たちは環境問題を捉える上で重要な意味を持つ見方だと認識しました。

Presentation on national youth activities (1)

ここでは、日本とモンゴルからの参加者による青年活動のプレゼンテーションが行なわれました。 日本からはネットワーキング・法制度・環境教育など8項目、21団体が紹介されました。また里山 保全活動について大きく紹介され、里山問題について理解するとともに、人と自然との関わり合いに ついて皆で考えました。
モンゴルからはTUNZA-MYEN(Mongolian Youth Environment Network)の'06-07年の活動が紹介さ れました。WED(世界環境デー)、IVDay(国際ボランティアデー)でのキャンペーン、TUNZAマガ ジン・モンゴル版の発行、テレビ取材の様子などが紹介されました。

Group discussion

テーマ「持続可能な消費と気候変動」について、5つのグループに分かれディスカッションを行ない ました(詳細はこちら)。その後、各班がディスカッション内容を発表し、共有しました。

Cultural Exchange

文化交流では、まず、参加者が各国の伝統的な歌を披露しました。韓国の「アリラン」や日本の「ふ るさと」など各々に伝えられてきた歌は親しみやすく、皆うちとけた雰囲気で聴き入っていました。 これによって他国の文化に触れただけでなく、自国の参加者とも歌を通じて一体感を生み出せたと思 います。
その後、各国の文化をテーマとした発表を行ないました。昔話をモチーフにした演劇、華やかな踊 り、民族衣装など普段目にする機会の少ないものばかりで、参加者は興味津々でした。発表の合間で 行なわれた、知恵の輪のようなパズルを使ったゲームでは、各国の代表者による対抗戦で大いにもり あがりました。最後の発表は日本の「花笠音頭」で、参加者全員で大きな輪を作り、手作りの花笠を 用いて皆で踊りました。
最後は全員でTUNZAのテーマソングを歌い、ひとつの"BIG FAMILY"であることを実感しました。

この文化交流は各国参加者どうしの距離を縮め、友好関係を深めたという点でとても重要なもので した。
また、事前準備を進めるうちに今まで特に意識もしていなかったような自国の文化を知ったり、発 表し合う中で他国との相違に気付いたりと、自国の文化についても改めて見つめなおすことができま した。掲示物での自国文化の発表もあり、文章化することによって上に述べた「文化交流」の特性は 顕著に表れたと思います。

私たちはこのTUNZA-NEAYEN会議のなかで環境問題をテーマに話し合い、そして活動していきま す。しかしこの会議に限らず、環境問題という世界的なものを扱う際には、各国の文化の違いを理解 し、認めあうことが大切であることを私たちはしっかりと認識しました。

【吉田泰洋】

4日目 <9月20日>

Workshop (1) (2)

次回会議までの1年間のアクションプランを作成するため、以下の5つのグループに分かれて議論 しました。(詳細はこちら)
1. Sustainable Networking:
 持続可能なネットワーク構築
2. Beyond North East Asia [educational booklet]:
 環境教育ブックレットの作成
3. Lobbying:
 ロビー活動
4. Volume up your voices [advocacy]:
 世界環境デーでのキャンペーン実施
5. Planning for the Future:
 NEAYENの長期的戦略

議論の合間には、各グループが話し合った成果を互いに発表し、共有する時間が設けられました。 また、日中韓の環境情報を発信するNGO「東アジア環境情報発伝所」代表の廣瀬稔也氏、LCA(ライ フサイクルアセスメント)の専門家である社団法人産業環境管理協会の中野勝行氏から、アクション プランをよりよいものにするためのアドバイスをいただきました。

Presentation on national youth activities (2)

昼食後、韓国と中国からの参加者による青年活動のプレゼンテーションが行なわれました。
韓国からはTUNZA-NEAYEN Koreaとネットワーク組織の2つの活動紹介がありました。
TUNZA-NEAYEN Koreaについては、気候変動、人権と環境、都市と環境、貧困と環境についてのワー クショップ、'07年6月2日に行なわれた世界環境デーに合わせたソウルでのキャンペーン運動、MDGs プロジェクトについて紹介されました。また、ネットワーク組織についてはKFEM、The Youth Forest、 UN Future Forum、UNEP Angel、Green Korea Unitedの5団体が紹介されました。
中国からは環境NGOに関するポータルサイトとGSEAN(Green Society Environmental Action Network) の活動紹介がありました。ポータルサイトについては情報共有や環境NGO同士におけるネットワーク 作りや協力の強化や、誰もが明確に広範囲の情報を閲覧できることを目的に、ウェブ上で環境NGOの データベースが共有されていることが紹介されました。GSEANは環境活動を行なう人のための情報共 有や学習を目的としたウェブサイトであり、それを通じて教育・啓発、調査、情報共有を行なっている ことが紹介されました。

Farewell dinner

プレゼンテーションの後、BumBから近くのレストランへ会場を移し、Farewell dinnerを行ないまし た。このディナーはNEAYEN会議に協賛した日本のバイエル株式会社からの提供によるもので、同社 の方にも参加していただき、それぞれの参加者同士で大いに盛り上がり、楽しいひとときを過ごしま した。

Sharing of the Personal Commitments

Farewell Dinerを楽しんだ後はSharingを行ないました。ここでは参加者一人ひとりが4日間でそれぞ れ学んだこと、感じたことを発表しました。

Jishu Kikaku —自主企画—

NEAYEN会議最後の夜は自主企画が行なわれました。これは参加者が自由に企画を作って行なわれ るセッションです。今回は、Workshopの続きを話し合うものから、カードゲームをしながら親睦を深 めるものまで3つの企画が行なわれました。

【井上紘貴】

5日目 <9月21日>

Presentation on the youth action plan

ここでは、"Tokyo Initiative"の原案が発表されました。ディスカッションの成果は、アクター別に3 つに分類されたアクションプランにまとめられました。個人・政府・民間部門(企業等)の3つのレ ベルから色々な活動をすることで、環境問題改善に繋がると私達は考えました。ワークショップの成 果は、グループごとに今後どのような行動をとっていくのか、議論の過程の紹介も交えながら紹介さ れました("Tokyo Initiative"の和訳は32ページから掲載)。
発表後は、それぞれの発表に対する質疑応答があり、"Tokyo Initiative"を練り上げていきました。ま た、UNEPアジア太平洋事務所に以前勤務していらした国連大学高等研究所上席研究員の名執芳博先 生に発表をご覧いただき、コメントやアドバイスをいただきました。

Closing ceremony

まず、5名の"Youth Leader"が紹介されました。
 Workshop 1:吉田泰洋(日本)
 Workshop 2:Fei Xiaojing(中国)
 Workshop 3:Kishigdorj Tsengel(モンゴル)
 Workshop 4:Wang Fengzhu (中国)
 Workshop 5:Yoo Ha Rim(韓国)
Youth Leaderは各ワークショップから推薦で選ばれた参加者で、ワークショップで作成したアクショ ンプランを率先して実行していきます。ここでは一人ずつ、抱負を語りました。
その後、名執先生より励ましの言葉をいただきました。アクションプランが実行されるのを楽しみ にしているとおっしゃってくださいました。
その後、日本バイエル代表のミヒャエル・ポートフ氏から閉会の言葉をいただきました。会議自体 の教育的意義について評価してくださり、会議後も互いに連絡を取り合っていくことの重要性を強調 されていました。最後に、4ヶ国の代表者がポートフ氏から参加証明書を授与されました。日本は、千 葉明日香さんが代表として証明書を受け取りました。

【高木俊太】

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