【なぜ気候変動か】

人間の経済活動が主要な原因とされる、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出の増加によって、地球の平均気温が上昇するといわれています。この気温上昇により、海水面の上昇や氷河の流出などの直接的な影響に加え、異常気象の頻発、感染症の流行、農作物収穫量の減少(または増加)、さらには異常気象により水不足が引き起こされると予測されています。これら、地球温暖化によって地球全体の気候のバランスが崩れてしまうことを「気候変動」といいます。

気候変動は、もうひとつの大きな地球環境問題として対策が急がれる、「生物多様性」の損失の大きな原因にもなっていると言われています。また、不足した水や食糧などを巡って紛争を招く可能性が指摘されるなど、とても広範囲にわたる影響が心配されています。

現在の社会では、経済活動を行うと必ず温暖化の原因となる温室効果ガスが出てしまいます。つまり、経済活動(人間活動)をやめるか、それを続けてもガスが排出されない仕組みを作る必要があり、ある意味では人間の生き方そのものを問いかけている大きな問題であるとも捉えることが出来ます。

なぜ今年、気候変動問題が重要なのか?

気候変動問題をより深く知りたい方へ:
地球温暖化の解説(独立行政法人 国立環境研究所)

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書(日本語)

【なぜ今年か】

気候変動問題解決のためには、私たちの日々のエネルギーの使い方を大幅に変え、かつそれを可能にする科学技術と政策上の大きな変革が生まれなければなりません。これには非常にたくさんの時間と労力、そしてお金がかかります。このため、解決に向けた取組みにおいては、世界中の政府、企業、その他の利害が絡み、これが取組みが円滑に進まない原因となっています。

とりわけ、開発途上国と先進国の間での、気候変動への取り組みの姿勢の違いが深刻で、昨年の「国連気候変動枠組条約 第15回締約国会議」(UNFCCCCOP15)では、主にその対立が理由で2012年後の国際的な取り組みの枠組みを決めることができませんでした。そして、今年11月~12月に開催されるCOP16でも、強い拘束力を持った枠組みを決めることは、既に絶望視されています。 歴史的に大量のガスを排出してきた先進国が大きな責任を負うべきだと主張する一部の途上国と、経済発展とともに排出量が激増する一部の途上国にも制限をつけたい先進国などの間には大きな溝が生じているためです。

一方、国内に目を向けてみると、前の自民党政権が掲げていた非常に低い排出量削減目標が、昨年夏に政権が交代し、民主党になって大きく改善されました。しかし、その大きく掲げて国際社会で胸を張って約束した目標を達成するための手だてである、計画表や法律についてはまだ意見がまとまっておらず、未だに政党間やNGO、経済団体などのとの間にはやはり大きな隔たりがあります。

全国ギャザリング2010では、気候変動問題に取り組む青年が集結し、気候変動問題について国際交渉の現状や国内の政策などについて学び、その上で今後それぞれの団体や個人がどのような活動をどのように展開・発展していくかを改めて捉えていき、そして新たな活動を生み出していくためのキッカケにしたいと思っています。

なぜユース(青年)の気候変動への取り組みが重要なのか?

COP15の結果について:
COP15の結果(EICネット)

【なぜユース(青年)か】

このような中、様々な主体による取り組みが進んでおり、市民からの動きも重要な役割を担っています。特に、気候変動問題による影響は数十年~数百年単位の長期にわたるため、現在社会の中核となっている世代だけではなく、将来社会を担う若年層の意見も十分に尊重されなければなりません。しかしながら、気候変動問題に対する青年層の声はまだまだ十分とは言えません。むしろ逆に、短期的な経済的利益を目指す企業や、票の獲得のために有効な政策しか打ち出さない政治家など、短期的な視野しか持っていない人々が大きな舵取りをしてしまっているという事実も否めません。

だからこそ、それぞれの地域での小さな変革から、国や国際社会における意思決定に至るまで、あらゆる場面での青年の取り組みをより強くしていく必要があります。現在の快適さや利益を追求した結果、将来を生きる世代の環境がメチャクチャになってしまうという不公平な状況(世代間倫理の問題)を打破するために、将来を担う、または将来をより長く生きるユース(若者)が大きく声を上げて、行動を起こす必要があります。



本事業は、アヴェダアースデー月間2010募金による支援を受けています。