【なぜ貧困か】

世界の貧困撲滅への動きは長い歴史がありますが、いまだに世界人口の約1/5、12億人に当たる人々が、1日1ドル未満での生活を強いられる「極度の貧困」状態にあります。また、5億人が慢性的な栄養失調に苦しんでおり、学校教育をまったく受けられない子どもも1億人以上いるといわれています。そして近年では、貧困はいわゆる発展途上国だけの問題ではなく、先進国内でも貧富の差が拡大し、貧困層の拡大は大きな社会問題となっています。このような貧困の多くは、社会的な構造によって本人の意思とは関係なく生み出されるものであり、当事者の未来に対する希望を失わせ、さらには防げるはずの病気、暴力、差別、犯罪、自然破壊、紛争などの蔓延を生み出す温床となります。

なぜ今年、貧困問題が重要なのか?

世界の貧困問題についてより深く知りたい方へ:
世界の貧困の現状(GCAP Japan)

【なぜ今年か】

2010年は、2005年から2015年までの間に、貧困層の半減などを柱として世界が目指すべき8つの大きな目標を掲げた「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)」の中間年にあたります。この目標は世界のほぼすべての国と地域によって支援され、貧困・開発問題への取り組みの重要な指標となっています。ミレニアム開発目標の数ある指標のうち、予定通りの進展が見られるものもある一方で、より一層の努力が求められるものも多くあります。2015年への残された時間はわずかで、私たちには世界の貧困撲滅に向けてより一層の努力が求められています。

なぜユース(青年)の気候変動への取り組みが重要なのか?

ミレニアム開発目標と進捗状況(外務省)

【なぜユース(青年)か】

南北問題や国際的な貧困問題は、多くの日本人にとって、メディアや学校教育によって言葉としてはなじみがあっても、実感としては遠く離れた国の出来事と受け取られてしまうことが少なくありません。しかし、先進国としての日本は、ODA(政府開発援助)や寄付による直接的な支援をより増やしていくことが求められていますし、それ以外にも、私たちの生活は日々購入する食品や衣類などを通じて、貧困問題に密接に結びついています。このような世界と私たちの日常の結びつきに対する理解を促進し、具体的かつ現実的な貧困問題解決のための取り組みに対しては、青年が果たすことのできる役割はとても大きいものがあります。過去、アメリカの大学の購買で、児童労働によって搾取している工場からの製品が締め出されたのは、大学生による活動がきっかけでした。また、フランスでフェアトレードが一般的な選択肢として受け入れられるようにキャンペーン活動を行ったのも、大学生を中心とする青年です。利害や既得権益にとらわれず行動することのできる青年は、社会を変えていく大きなポテンシャルを持っています。

全国ギャザリング2010では、貧困や開発の問題に取り組む青年が集結し、世界の貧困問題解決に向け、日本の青年に何ができるのか、何をしなければいけないのか、改めて考えると共に、行動に移していくための計画を作っていきます。



本事業は、アヴェダアースデー月間2010募金による支援を受けています。